会社の拡大を目指すと価格競争に陥り失敗しやすい

会社の拡大戦略は自らの首を絞める

ビジネスの拡大を目指すと価格競争に巻き込まれやすくなることを知っていますか。

拡大は価格競争を引き起こす

ビジネスにおいて拡大を目指して数字を追うと、どうしても多くの人にたくさんの商品を売ることになります。

その為には、たくさん商品を作らなければいけません。
営業マンを雇わなければいけません。
いろいろな事務処理をする人も沢山雇わなければいけません。

こうして、新しく工場を建てて多くの人を雇うことになります。

すると今度は、固定費が増大します。
人件費が増え、光熱費が増え、固定資産税なんかも増えたりします。

そうすると、もっと多くの売上が必要になります。
もっとたくさんの商品を売らなければいけなくなります。

拡大が商品価格の低下を招く

たくさんの商品を売る為には、まず価格を下げることになります。
基本的に、価格を下げないとたくさんは売れないのです。
これが落とし穴になります。

大半の商品は10%値下げすると、売上を2倍に伸ばしても利益は減少するのです。
利益が減少するから、さらに沢山売る必要がでてきます。
こうして、際限のない拡大が始まります。

結局のところ、安易な拡大戦略は、自らの首を絞めることになるのです。
しかし、本当に恐ろしいことは、ここからなのです。

商品価値の暴落を引き起こす

拡大戦略で、もっとも恐ろしいことは何かご存知ですか?

それは、価値の暴落です。
価格とは、「認知された価値」で決まっていきます。

認知された価値とは、買っている人が、
「その価値を払うだけの価値があると思っている」
ということです。

もしあなたの作り出した商品が、多くの人が欲しい商品だったとします。
しかし、それは、日本に1つしかありません。
こうした場合には、価値は欲しいと思う人の中でもっとも高い金額となります。
もし、どうしても欲しい人が二人いれば、価格は際限なく高騰していきます。

では、あなたはこの商品を同じ品質で大量生産することに成功しました。
これで、日本に500万個供給できるとします。

こうなると、価値はほとんどなくなります。
おそらく100円ショップに並ぶことになります。

このように、数字を追いかけて「拡大路線」に進んでいくと、商品の価値が暴落していきます。

これこそが、拡大戦略を取った時の最終的な帰結なのです。

高品質で低価格はありえない

そもそも、なぜ多くの経営者は、拡大を目指すのでしょうか?

多くの経営者はこう答えます。
「よりより商品やサービスを、より多くのお客様に、より安く届けるため」

これは、確かに正論です。
これができれば素晴らしいです。

しかし、高品質、低価格を追求してきた日本の企業がどうなったかは、ここ数年の状況を見ていれば、よくわかります。

より安い労働力を持つ国に、絶対に勝つことはできません。
最終的には、価格競争に苦しむことになります。

高品質と低価格は、両立しないし、ありえないということを、まず認識してください。

そして、経営者は、本当に拡大したいのかどうかをまずしっかりと考えてください。
会社の拡大を続ければ、その先には価格競争が待っています。

しかし、拡大しないという選択肢もそこには有るのです。

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